ChatGPTで「一万円選書」をやってみた。AIがぼくに選んだ8冊

北海道の「いわた書店」に、一万円選書というサービスがあります。

お客さん一人ひとりに合わせて、店主が約1万円分の本を選んでくれるというもの。

これだけ聞くと「好きな作家やジャンルを聞いて、おすすめしてくれるのかな」と思います。

でも、おもしろいのはそこじゃない。

選書してもらうために、まず「選書カルテ」を書くんです。

これまで読んだ本はもちろん、

「何歳のときの自分が好きですか?」

「10年後、どんな大人になっていますか?」

「あなたにとって幸福とは何ですか?」

みたいなことまで聞かれる。

本を選ぶのに、そこまで聞くんかい。

でも、これがおもしろい。

で、思いました。

これ、ChatGPTにやってもらったらどうなるんやろ?

やってみました。

目次

まず、好きだった本を教える

最初に、これまで読んだ中で印象に残っている本を挙げてみました。

漫画もアリ。

『7つの習慣』『さあ、才能に目覚めよう』『俄』『風が強く吹いている』『走ることについて語るときに僕の語ること』『働くひとのためのキャリアデザイン』『本日は、お日柄もよく』『BORN TO RUN』『SLAM DUNK』『MASTERキートン』『三国志』『火の鳥』『竜馬がゆく』『人を動かす』『道は開ける』『花の慶次』

16作品。

こうして並べてみると、それだけでもなんとなく自分が見えてくる気がします。

そこから、けっこう深いことを聞かれる

ここからChatGPTによる「選書カルテ」が始まりました。

何歳のときの自分が好き?

10年後、どんな大人になっていたい?

人生の成功って何?

家族とは?

人間関係で大切にしていることは?

これからやってみたいことは?

などなど。

これ、けっこう考えます。

全部は恥ずかしいので書きません(笑)。

ただ、答えていて気づいたことがありました。

ぼくは昔から、知らない世界に触れることが好きなんですよね。

大学生のときにアメリカへ留学したこと。

仕事で知らない土地へ出張して、その土地の人や食べ物、歴史に触れること。

時間とお金があったら海外旅行に行きたいこと。

そして、好きな言葉は、

Carpe Diem――今を生きる。

本を選んでもらっているはずなのに、いつの間にか自分の棚卸しをしている感じになってきました。

これが意外とおもしろかった。

最後に聞かれた質問

そして、選書前の最後の質問。

「自分では選ばないような本を誰かが選んでくれるとしたら、その本に何を期待しますか?」

これはいい質問。

ぼくは、

「知らない世界を見せてほしい」

と答えました。

これでカルテ完成。

いよいよ選書です。

ChatGPTが選んだ8冊

1.『旅をする木』星野道夫

アラスカの自然や、そこで暮らす人々を描いたエッセイ。

留学、出張、海外旅行。

ぼくの「知らない世界へ行きたい」という部分から、最初の一冊に選ばれました。

2.『うしろめたさの人類学』松村圭一郎

文化人類学から、人と人との関係や社会について考える本。

これは自分で本屋に行っても、まず手に取らなさそう。

だからこそ、おもしろい。

3.『羊と鋼の森』宮下奈都

ピアノの調律師を描いた小説。

自分の才能をどう生かすかではなく、人の中にあるものをどう引き出すかという視点から選ばれました。

4.『「利他」とは何か』伊藤亜紗 編

「人のために何かする」とは、そもそもどういうことなのか。

仕事で人を育てる立場になった今、読んでみるとおもしろそうです。

5.『暇と退屈の倫理学』國分功一郎

これはタイトルを見た瞬間、

「なんでこれ?」

と思いました(笑)。

仕事もしたい。草野球もしたい。身体も鍛えたい。旅行もしたい。

そんな、じっとしていないぼくに、あえて暇と退屈について考えてみろと。

こういう選書、好きです。

6.『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ

イギリスを舞台に、人種や貧困、移民、アイデンティティなどを描いた作品。

これも、自分の普段の読書範囲から少し外にある一冊。

7.『生きがいについて』神谷美恵子

「幸福とは何か」「人生の成功とは何か」。

カルテでそんな質問に答えたぼくに、48歳の今、改めて「生きがい」を考えてみては、という選書。

8.『はじめての利他学』若松英輔

今回のカルテでは「自分らしく生きること」と「他者の役に立つこと」が何度も出てきました。

そこをもう少し掘ってみる一冊として選ばれました。

で、この8冊……

ChatGPTから最後に聞かれました。

「この中で、すでに読んだことがある本はある?」

……

みごとにないわ!

一冊も読んだことがありませんでした。

これは、なんか嬉しかった。

今回お願いしたのは、

「ぼくが好きそうな本を選んで」

ではなく、

「知らない世界を見せてほしい」

だったから。

ちゃんと、知らない世界への入口を8つ出してくれました。

AIに本を選んでもらうの、おもしろい

今回やってみて感じたのは、ChatGPTの選書そのものもおもしろいけど、選書してもらうまでの過程がおもしろいということ。

普段ならわざわざ考えないような質問に答えていく。

そうすると、自分が何を大事にしているのか、これから何をしたいのかが少し見えてくる。

本を選んでもらうつもりが、自分自身を振り返る時間になりました。

ということで。

まずは一冊目。

星野道夫『旅をする木』。

読んでみます。

さて、どんな知らない世界を見せてくれるんでしょうか。

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この記事を書いた人

関西在住、二児の父。本を読んだり、身体を動かしたり、知らない場所へ行ったり。2014年から、書いたり休んだりしながらブログを続けています。

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