ブログの更新頻度がめっちゃ下がってしまっているすぐっち(@sugucchi)です。
あんまりモチベーションが湧かなくなってた時に、出会った本があります。
文章が楽しくて、1日で一気に読み終えてしまいました!
それが、『読みたいことを、書けばいい。-人生が変わるシンプルな文章術-』。
目次
この本を読んだきっかけ
たまたま、駅の本屋さんで平積みになっていて、タイトルに惹かれてちょっと立ち読みしたんです。
そしたら、20分ほどスルスル読んでしまって、続きが気になって購入。
5年以上続けているブログなんですが、方向性が分からなくなってきてるんですよねー。
好きなことを書いていた初期の頃に比べると、読者の読みやすさを意識した記事を書いていることが多い。『情報としての価値』を高めるような方向にシフト。
そうすることで、PVは稼げるようになってきてたんだけど、今は頭打ちに。
なんか、書くことが義務みたいになってるなーと感じてたところに、『読みたいことを、書けばいい』がパッと目に入ったんです。
『読みたいことを、書けば良い。』はどんな本?
読みながらつい笑っちゃう本
著書の田中泰延さん、元は電通のコピーライターで、そこからフリーランスで物を書く仕事をしておられます。
とにかく、田中さんの文章がかなりふざけてる。
『文章力向上72のステップ』などもいう本を見ると、気が遠くなる。だいたい、いつまでステップしているのか。いい加減にホップをするなり、ジャンプをしてはどうか。(P.16)
こんな感じで、軽妙でユーモラスな文章が続くので、時々ニヤッとさせられてしまう。
その軽妙さで、最後までスルスル読めたんだと思う。
一番大切な読者は、自分自身
その文章、誰に読まれたいの?
その問いに、田中さんの答えは超シンプル。
自分自身でしょ。
本書では、「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」ということを伝えたい。いや、伝わらなくてもいい。すでにそれを書いて読む自分が楽しいのだから。(P.6)
自分がおもしろくもない文章を、他人が読んでおもしろいわけがない。だから、自分が読みたいものを書く。それが「読者としての文章術」だ。(P.6-7)
他人がどう感じるかも大切だけど、まずは自分が書いてて楽しい、読んでおもしろいと思えるか。
そう思えたら、もう文章を書いた目的は達成してるよね、っていう考えです。
あなたは、まったくだれからも褒められなかったとしても、朝出かけるとき、最低限、自分が気に入るように服を着るだろう。文章も、それでいいのだ。(P.95)
あくまでも、自分本位でいいじゃない、というスタンスにすごく共感した。
『事実』と『心が動いた部分』を書く。
事象とはすなわち、見聞きしたことや、知ったことだ。世の中のあらゆるモノ、コト、ヒトは「事象」である。それに触れて心が動き、書きたくなる気持ちが生まれる、それが「心象」である。(P.55)
また、事象、事実だけ書いているとジャーナリストだし、心象ばかりだと小説家になる。
そのバランスが大事なんだけど、心象についてはあまり書けてなかったな…。
ブログなんて、その時に自分が何考えてたかを記録するものでもあるんだから、感じたことをたくさん書かないとね。
好きなものだからこそ、徹底的に調べて、熱く書く
田中さんはウェブ上でコラムをたくさん書いておられて、いくつか読んだんですが…。
めっちゃ長文(1万字以上)…!
試しにこのコラムを読んでみてください。
ベートーヴェン『第九』【連載】田中泰延のエンタメ新党 | 田中泰延 | 街角のクリエイティブ
あの有名な『第九』を超長い文章で解説してるんですが、ググーッと引き込まれてしまいます。
それは、まずものすごい熱さがあること。本人の感動とか、情熱とかが余すことなく表現されてます。
そして、書く対象について、徹底的に調べて書いていること。
『え?そんだけ好きなものの話なら、当然調べまくるよね?』
そんな、田中さんの言葉が聞こえてきそうな文章です。
まとめ
うん、好きに書き散らそう。
まずは自分のために書くんだ。気楽に文字を綴っていこう。
そう思えた本でした。