スパイスカレー沼にハマってしまって、約2年経ちましたが、ある悩みが出てきたんです。
それは、玉ねぎを長時間炒めるのが面倒くさくなってきたこと。
うちがIHコンロなのもあるかもしれないけど、玉ねぎ炒めるだけで1時間ちょっとかかるんですよ。しかも、しょっちゅうかき混ぜないといけないから、キッチンから離れられないんですよね。
この手間が億劫で、気軽にスパイスカレーを作る気分じゃなくなっていたんです。
そんなとき、カレー研究家の水野仁輔さんの新しいスパイスカレーの本に出会いました。
それは、「入れて煮るだけ」でできる超簡単スパイスカレー。
『えっ、マジで?玉ねぎとかホールスパイス炒めて香り出してナンボのスパイスカレーやん?一番の醍醐味をなくしてしまってどうなるん?』
半信半疑どころか、完全に疑ってかかっていたんですが、実際作ってみると、予想は見事に裏切られました!
炒めないスパイスカレー、めっちゃ美味しかったです。これはシェアしたいと思います。
目次
炒めないスパイスカレーの材料(2人前)
- にんにく(1かけ)
- 生姜(1個)
- 玉ねぎ(2個)
- トマト(2個)
- 豚カタロース(400g)
- クミンシード(小さじ1)
- カルダモンシード(10粒)
- クローブシード(10粒)
- ローレル(1枚)
- カイエンペッパー(小さじ2)
- コリアンダー(小さじ4)
- ターメリック(小さじ2)
- カスリメティ(2つまみ)
- 塩(適量)
- 黒こしょう(適量)
- サラダ油(大さじ3)
- 水(200ml)
材料の下ごしらえ
玉ねぎ、生姜、ニンニクを粗みじん切りにします。ぼくは面倒くさいので、フードプロセッサーでやっちゃいました。玉ねぎなど形がバラバラでも大丈夫!煮込むとトロトロになるので気にしないでいきましょう。
豚カタロースは一口大に切っておきます。黒コショウをまぶしておくのも良いですね。
トマトもみじん切りにしておきます。投入時間は後のほうになります。
炒めないスパイスカレー調理編(全部で90分)
【60分】ホールスパイス、玉ねぎ、生姜、ニンニク、お肉を全部一緒に煮るだけ!
クミンシード、カルダモン、クローブ、ローレルをお鍋の中に入れ、サラダ油を投入します。まだ火にかけませんよ。
先ほど下ごしらえした、玉ねぎ・生姜・ニンニクをスパイスの上に敷き詰めます。その上に、豚肉を均等に並べていきます。
これで、弱火(IHコンロで「2」)にかけて、90分タイマーをセットします。結構ドキドキ。
だって、普通はホールスパイスを油でテンパリングさせたりするのが醍醐味じゃないですか。玉ねぎはこんがり炒めるっていうセオリーにも反してるし、罪悪感すら感じますよ・・・。
でも、これで美味しいカレーができるって信じて、次に進みます。
10分くらい経過。少しずつクツクツ音がしてきました。時々かき混ぜると良いでしょう。
30分も経過すると、玉ねぎから水分がどんどん出てきます。
そして、ほんのりとカレーの香りがしてくるんです。カルダモンやクミンが混ざった香り。炒めていなくても、同じくらいしっかり香ってくるのにちょっとびっくり!
【30分】1時間経ったら、トマト、パウダースパイス、塩、お水を投入!
1時間経つと、すっかり玉ねぎスープみたいになっていますね。ここで次に進みましょう。
トマトを投入して、さらに煮込んでいきます。火加減はこのままで。
コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパーもこの時点で投入します。全体的にかき混ぜておきましょう。
そしてカスリメティを入れます。これがあるのとないのとでは、最後の風味が全然違ってきます。よく、スパイスカレーのお店ではルーの上に振りかけるスタイルを見ますが、本来は煮込みに使うものなのです。
全てのスパイスが投入されて、スパイスカレーの豊かな香りが漂ってきましたよ。玉ねぎを炒めていないのに、ほぼ変わらない感じになってきています。
煮込みながら、塩を入れて味を整えます。スパイスカレーは、調味料は塩だけで良いんです。具材の味を活かすのが醍醐味なので。
少し煮詰めていって、最後に水を200ml投入。さらに塩で味を整えて、少し水気のあるスパイスカレーに仕上げていきます。
これで完成!
食べてみると、いつもと変わらないスパイスカレーが!
さてさて、お味はどうなんだろう?玉ねぎを炒めていないから、香ばしさがなくて寂しい味になっていないだろうか?
はたまた、ホールスパイスをテンパリングしていないけど、どうなんだろうか?
見た目はめっちゃ良い感じ。玉ねぎ・トマトはトロトロに溶けていてスープに同化している感じ。
案外イケるんじゃないかな、これは・・・!
さあ、いただきます!
ハムっと食べる。・・・、いつもと変わらないくらいの美味しいスパイスカレーやん・・・!ちゃんと、それぞれのスパイスの風味も感じられる。
コトコト煮込んだおかげで、豚肉はトロけるくらいに柔らかい・・・!
そして、クローブなどのホールスパイスは長時間煮込まれていたおかげで、かなり柔らかくなっていました。口に含んでも違和感なく食べられるくらい。これは新しい発見。
秒速で食べ終わってしまいました。
まとめ
今回作ってみて、感じたことをまとめておくとこんな感じ。
- ホールスパイスは炒めなくても、じっくり煮込めば同じくらいの風味が出る
- 玉ねぎを炒めると香ばしさが出るが、それがなくても全く問題ない
- 一つの鍋で調理が完結するから、洗い物が少なくて楽
- 今回はお肉なので最初から投入したが、お魚系(サバ缶など)なら、最後の10分くらいに投入すれば十分かも
- もう、玉ねぎ炒めるバージョンには戻れないかも
かかった時間だけで考えると、炒めても炒めなくても同じくらいかもしれません。違うのは、圧倒的に身体がしんどくないんです。弱火でじっくりだから、ほとんどほったらかしでOK。
ちょっと玉ねぎ炒めるの面倒だなあ、とか、時間がない時にはこの調理方法が良いですね!というか、もう今後炒めることは無くなるかもしれません。
それくらい美味しいスパイスカレーでした!