2ヶ月に渡る立命館アジア太平洋大学での国内留学、GCEPプログラムが終了し、関西に帰ってきました。
40歳にして、仕事と家族を置いて単身学び直したこの2ヶ月。思い返してみると、かけがえのない時間だったとヒシヒシと感じます。
詳しい振り返りは後でやるとして、今感じていることをとりあえず綴っておこうと思います。
目次
立命館アジア太平洋大学(APU)に国内留学した2ヶ月間で得たこと【大分・APU日記8】
通常では絶対に出会えない人たちとの出会い
今回の滞在で、実際に出会った人たちを思い出してみる。
韓国、中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ネパール、スリランカ、インド、バングラデシュ、ドイツ、ノルウェー、トンガ…。ゆうに10カ国を超えている。
特に、今まで全くイメージのなかったアジアの国々の人たちと友だちになれたことで、自分の視野がグッと広がった。APUに行ってなければ、ここまでの国・人種の人たちと出会うことはなかっただろう。
APUで良かったなと思うのは、学生が日本に興味を持っている(もしくは好きである)、ということ。そもそも、はるばる自国を離れて日本にやってくるエネルギーを持っていて、そのポジティブなエネルギーをぶつけてくれる感じ。日本で働く社会人ということもあって、すごくこちらに興味を持ってくれて、いろんなことを聞いてくれたし、話してくれた。
それと、日本人学生との出会いもとても素晴らしい思い出。APハウスという寮で出会った彼らは、ぼくのだいたい半分の年齢だけど、とても素直な子たちだった。まっすぐな夢や目標を持って進んでいる彼らを見ると、大切なものを思い出させてくれたような気がする。ジェネレーションギャップなんて、取り越し苦労だった。こちらが心を開けば、向こうも全開で応えてくれるんだなぁ。
英語8割の生活を達成
本当なら英語10割が望ましいけど、暮らすのは大分県別府市(笑)。さすがに全部英語にはならない。でも、授業や個人セッションで英語をしっかり使えば、8割英語の生活は達成できる。毎日とはいかなかったけど、そのおかげで英語で夢を見るようになった。英語脳に切り替わったんだろう。
人生経験を重ねてこそ、学ぶことが好きになる
今回は、5教科を学んだ。
マーケティング論、異文化理解、リゾートマネジメントなど、仕事に直結するものも、そうでないものもあった。
マーケティング論などは、仕事で課題に感じていることに関するヒントがどんどん出てきて、自分ごととして学ぶことができた。社会人を経験して、大学院に戻る人が多い理由がわかる。
ファシリテーション、リーダーシップの楽しさを思い出した
また、クラスメートと一緒にやる課題が一番楽しかった。やる気のあるメンバー、ないメンバー、フリーライダー(ただ参加するだけで、なにもしない人)、いろいろな学生がいた。
やる気がないメンバーに最初はイラッとしたけど、よく考えたら社会人でも同じ環境だ。社員のモチベーションなんて様々で、どうやったら動いてもらえるのか心を砕くのがぼくの役割。
それと同じように、いつのまにかグループをファシリテートしてる自分がいた。
ある留学生のクラスメートからは、『すごくエネルギッシュにリードしてくれて、この授業楽しかったです!』とメッセージをもらった。
始まる前は、学生とどうやって接していけば良いか悩んでたけど、杞憂に終わった。学生でも年下でも留学生でも、人は人。こちらから心を開けば、ちゃんと返ってくるもんだ。
孤独の素晴らしさ
仕事をバリバリこなし、家に帰れば家族と一緒に過ごす。そんな当たり前の生活から離れ、自分一人の生活を堪能した2ヶ月間。
平日は寮と教室と図書館のトライアングルだった。好きな時に勉強できて、18時頃にはご飯を食べる。寮にはテレビもなく、静かに過ごすことができた。
自分だけのために時間を使えることが、こんなにも素晴らしいものだとは!単身赴任とはちょっと違う感覚(したことないけど)。
人生やら家族やら、いろんなことを考える時間がたっぷりあった。
孤独というのは避けたいもの、と大抵の人は思うだろう。でも、心を練っていくうえでは、途方もなく大事なものでもある。孤独でなければ、自分と向き合うことができない気がする。その意味で、自分としっかり向き合えた2ヶ月間だった。
まとめ
人生の中で、なかなかこういう経験をすることはないだろう。
仕事と直結しているわけではないから、終わったらまたいつもの仕事が待っている。
でも、ここで培った経験を生かすなら、立ち止まっていてはいけないはずなんだ。
Steve Jobsが過去に言ったように、『Connecting the dots(将来振り返った時に、なにかが繋がっていること)』を実現できるようにしよう。
そこまでで、この体験の集大成を迎えるだろう。