究極の憩いの場は、世界のどこかにあるわけではありません。あなたの内面が癒されなければ、本当の休息はやってきません。そして、そのための最も確実な方法は、あなたの脳を休めることなのです。(P.248)
「世界のエリートがやっている最高の休息法」という本を読みました。
『最先端の脳科学で、心をメンテナンスする方法』が書かれていて、特にマインドフルネスについてよーく分かったのでシェアします!
目次
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この本を読んだきっかけ
年明けから仕事に突っ走って、ようやくひと山越えたんですが、なんとなく疲れを引っ張ってしまっていました。対外的な予定も削っておとなしく過ごしているし、よく寝ているのに、「なんかダルいな〜」とやる気が起きない状態に。
うまく疲れを抜いて、元気を取り戻す方法を知りたくてこの本を読みました。ストーリー仕立てになっていて、とっても読みやすいです。
この本を一言で言えば?
マインドフルネスの入門書です。
『マインドフルネスとは何か』、『なぜ疲れを取るのに有効なのか』を科学的アプローチを使って、わかりやすく解説しています。
著者がアメリカで開業している精神科医ということで、最先端の脳科学がふんだんに盛り込まれているのが興味深いです。
こんな人にオススメ!
- 休んでいるつもりなのに、疲れが取れないな〜と感じている人
- 雑念が湧いて、いろんなことが気になってしまう人
- マインドフルネスが何なのか知りたい人
共感したポイント
脳は何もしなくても、勝手に疲れてしまう
まず、デフォルト・モード・ネットワーク(DMS)という脳の回路が紹介されています。これは「脳の陰の活動」であり、無意識な状態の時に働く回路なのです。
車がアイドリングしている時のように、意識していないけれども活動しているということ。
そして重要なのは、DMSは脳の消費エネルギーの60〜80%(人間全体の12〜16%!)を占めていることです。ぼーっとしていても、DMSが過剰に働いていると脳はどんどん疲労してしまいます。
そう、何もしていなくても、脳が勝手に疲れてしまうのです。
脳の疲れやストレスは、過去や未来から生まれる
どのような時に、DMSが過剰反応してしまうのでしょうか?
それは、ぼーっとして、心がさまよっている(アイドリングしている)時。そこに浮かんでくる雑念が脳を疲れさせてしまうのです。
そして雑念とは、過去の出来事や、未来への不安がほとんどだそうです。
脳のすべての疲れやストレスは、過去や未来から生まれる。すでに終わったことを気に病んでいたり、これから起きることを不安に思っていたり、とにかく心がいまここにない。この状態が慢性化することで心が疲弊していくのじゃ。(P.84)
『あの時、クライアントにフォローしておけばトラブルにならなかったのに・・・』とか、『今月の数字が未達成だ。あと5日しかないのに・・・』など、意識が「今、ここ」にない状態が続くと脳が疲労するということですね。
「今、ここ」 = マインドフルネス
では、「今、ここ」に意識を向けるために具体的に何をすればいいのでしょうか?
最もシンプルで手っ取り早いのは、呼吸法です。ちかごろ流行りになっていますねー。
この本では、『マインドフルネス呼吸法』として紹介されています。
日頃注意を払わない呼吸に注意を払うことで、「今、ここ」に意識を向けることができ、雑念から離れていくことで、脳の疲れが取れてくるというわけ。
ちょうどぼくが参加している、坐禅も同じことをしていますね。
その他にも、『脳の疲労を解消する7つの休息法』が紹介されていますよ。
- マインドフルネス呼吸法
- ムーブメント瞑想
- ブリージング・スペース
- モンキーマインド解消法
- RAIN
- やさしさのメッタ
- ボディスキャン
まとめ
どんなに素敵なリゾート地で羽を伸ばしても、一日中遊んでいても、脳の中に雑念が湧いてしまっていては休んだことにならない。
脳を休めるには、「今、ここ」に意識を向けることが大事なんだと学びました。
で、「今、ここ」に意識を向けるには、呼吸だけじゃなくて、ランニングでもできるんじゃないかな?と感じました。
足で地面を感じてみたり、全身で風を感じてみたり、感覚を研ぎ澄ますだけで「今、ここ」にいられるんじゃないか?
このあたり、自分なりに試してみたいと思います!