【読書】すごい「会話力」齋藤孝 著 – だれとでも仲良くなれる方法がわかる本

日本語の達人、明治大学教授の齋藤孝さんの新書を読んだので、書評を書きます。この方は昔から「人と仲良くなるためのコミュニケーション」を題材にした本が多いのですが、今回もすごくいい本でした。

早速紹介しましょう!

目次

【読書】すごい「会話力」齋藤孝 著 – だれとでも仲良くなれる方法がわかる本

この本を一言で表現すると?

どんな人とでも仲良くなれる会話力が、だれにでも身につく本です。

この本は、こんな人にオススメ!

  • ビジネス上の懇親会やパーティーで、いつも気後れして参加を見送ってしまう人
  • 人見知りだけど、実はいろんな人と仲良くなりたいと心の中で願っている人
  • 新しい職場に配属されたばかりの新入社員
  • 部署横断型のプロジェクトチームで、知らない人ばかりに囲まれてリーダーになった人

共感した3つのポイント

1. 会話力の3段階を理解しよう。全ての土台は雑談力にあり!

著者は、会話力には3つの段階があると教えてくれています。これを学ぶと、まずどんな会話をすれば良いかが明確になります。

社内でも人望が厚い人が、距離が離れた他部署から電話があったときに話す内容がこれです。

「お疲れ様〜。久しぶりだね、元気してた?いや〜大阪は寒くて毎朝ベッドから出れないんだけど、そっちはどう?」

こんな感じで、まずオープンな雰囲気を自然と作っていきます。

こうすると、「何の用件だろう?」とちょっと気になっていた相手方も、心が柔らかくなってきます。ちょっとした自己開示を含んだ雑談をすることで心に繋がりが生まれ、相手をリラックスさせる効果があるんです。

そこが会話のスタートラインです。いきなり用件に入る人もいるけど、会話が終わった後の爽快感が全く違うし、次に何かお願いするときも、やりやすくなりますね。

相手の話(用件)をよく聞いて理解するより先に、しっかり関係を築いておきましょう。

2. 会話を長続きさせる鍵は、リアクションである

次は、飲み会や合コンで活かせる会話力です。

会話を少し小難しく言えば、『贈与』と『返礼』の精神であると著者は述べています。

ものを交換し合うのではなく、お互いに情報を交換したり、同じ秘密を共有したりすると、相手との間に強い気持ちの繋がりが出来るのです。(P.81 第三章 情報交換とは「贈与」と「返礼」の精神)

わかりやすく言えば、飲み会でお互いが持っている話のネタや、『ここだけの話』なんかを話すことができれば会話は盛り上がります。

だけど、初対面の人だと、どんな話に興味があるのか分からないですよね。そこで大事になるのがリアクションなんです。

リアクションて、何もお笑い芸人のように話を膨らませたり、面白い切り返しをすることではありません。

リアクションの基本は、「コメント(同意)」と「質問(深掘り)」です。

飲み会で、先輩と野球ネタになったとしましょう。あなたはプロ野球にあまり詳しくありません。

先輩:「いやぁ、広島カープぶっちぎり優勝だったよな。カープ女子なんて言葉も出てきてさぁ、東京でもめっちゃファン増えてるんだよ」

あなた:「いや、ほんとに今年は広島が盛り上がりましたよね〜(同意)。ちなみに、こんなに強くなったのって、一体何があったんでしょうね?(深掘り)」

先輩:「そこなんだけどね、まずはピッチャーの黒田がチームを引っ張ってたのが大きいよね。」

あなた:「やっぱりメジャー帰りは違いますよね(同意)。黒田に引っ張られて、今年成長したピッチャーは誰なんでしょうね?(深掘り)」

と、こんな感じで話がどんどん繋がっていきます。こんな簡単なことなので、同意と質問を繰り返してみてください。

会話が繋がって上昇気流に乗ると、すごく楽しい空気になりますよ!

3. 親密度は5段階。「挨拶が基本」をもう一度思い出そう

誰かと仲良くなりたい、と思っているあなた。いきなり飲みに誘ってもなかなか成功しませんよ。なぜなら、順番が間違っちゃってるから。

これが著者が述べている、親密度の5段階です。

10年前であれば、先輩が『飲みに行くぞ!』と言えば有無を言わさず付き合わされるような風潮でしたが、徐々に誘いを断れるような雰囲気に変化してきています。

人間関係を作るために飲み会を開くのではなく、その前にある程度心をほぐしておかなければいけないわけです。

ちゃんと挨拶するところからがスタートですね。

まとめ – どんな行動に移すか?

いかがでしたか?ぜひ試してみてほしいのがリアクションです。

話の中身を急に豊富にするのは難しいとしても、同意と深掘りを繰り返すことは意外に簡単です。

ぜひ読んでみてください!

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