こんにちは。すぐっち(@sugucchi)です。
今回は、2019年6月に訪れた斎場御嶽(せーふぁーうたき)の記事です。
以下の記事の続編となります。
久高島を後にして向かった場所は、琉球が誇るもう一つの聖地でした。
紹介しましょう!
目次
斎場御嶽はどこにある?
斎場御嶽は、沖縄本島の南東部の南城市の端に位置しています。
神の島と呼ばれる久高島とは、海を挟んで反対側にありますね。
那覇からだと、車で約1時間というところでしょうか。
斎場御嶽は琉球王国最高の聖地
斎場御嶽は、せーふぁー(最高位の)うたき(聖地)と訳されます。
琉球開闢の神様、アマミキヨが作った9つの聖地の一つで、琉球王国最高の聖地だったそうです。
2000年に世界文化遺産に登録され、聖地でありながらも観光客が訪れる場所なんですね。
斎場御嶽に入るには、入場券を買いましょう
斎場御嶽は観光客向けの措置を取っていて、御嶽の近くに駐車場と券売場を設けています。
ここ、南城市地域物産館にチケット売り場があるんです。
チケット代は、大人300円(高校生以上)、小人150円(小中学生)でした。
券売所から斎場御嶽までは、ゆっくり歩いて10分ほど。
途中におみやげ屋さんもあって、可愛い雑貨なんかも売っていました。
斎場御嶽に来たならガイドツアーに参加しよう
さあ、到着しました。入り口にガイドの案内があったので、即申し込み。
基本的に、ガイドさんがある場合は必ず申し込むことにしています。
地元の方の第一次情報がたくさん取れるので、ネットとは比べ物にならないくらいの知識が得られます。
運よく、この日最後の定時ガイドに申し込むことができました。
アマミキヨ浪漫の会という、地元のボランティアの方々が約50分ほどかけて案内をしていただけます。
斎場御嶽を散策 – かつては女人しか入れなかった聖地
斎場御嶽の説明と、地図がありました。
どんな雰囲気なんだろうか、楽しみです。
入り口にあるモニュメント。ここから、中に入っていきます。
ちなみに、入り口は御門口(うじょーぐち)と呼ばれ、かつては一般の人はここまでしか入れなかったそうです。
ここでお参りを済ませたのだとか。
さらに、男子禁制であったため、琉球国王であっても着物の襟を返して女装して入ったと言います。
全体的に、御嶽の中は森と岩です。
ジットリとした空気と、静けさが御嶽を包んでいます。
ちなみに、斎場御嶽は通称であり、本当は「君ガ嶽、主ガ嶽ノイビ」と呼ばれるそうです。
「イビ」は神域という意味で、「君主の神域」という意味になるでしょうか。
土曜日ということもあり、人手も多かったです。
六ヶ所の拝所
斎場御嶽には、六ヶ所の拝所があります。
大庫理(ウフグーイ)、寄満(ユインチ)、シキヨダユルアマガヌビー、アマダユルアシカヌビーの壺、三庫理(サングーイ)、チョウノハナとなります。
こちらは寄満(ユインチ)。台所という意味で、色々な国からの貿易の品々が集められたそう。
こちらは、「シキヨダユルアマガヌビー」と「アマダユルアシカヌビー」の壺。
ちょっと見にくいですが、写真右側の二本の鍾乳石から滴り落ちてくる水滴を壺に貯めています。
天からの霊水、「御水(うびぃ)」と呼ばれます。
琉球王国で最も位が高い神女、聞得大君の就任の儀式でこのお水が使われました。
ちなみに、シキヨダユルアマガヌビーの意味は、「しきよたよる雨(天)か美御水」。
アマダユルアシカヌビーは「雨たゆるあしかの美御水」という意味だそうです。
三角岩の向こうには、久高島が見える
斎場御嶽の中で一番有名なのは、この三角岩でしょう。
左側の板のような岩が、右側の巨岩にもたれかかっていて、三角形の空間ができています。
高さは10mもあるだろうか、綺麗な直角三角形になっていて、通るときに圧倒されました。
この向こうにあるのが、5番目の拝所三庫理(サングーイ)です。
岩が寄り添っているつなぎ目です。
琉球に限らず、日本本土でも八百万の神への信仰があったけれど、大いなる自然に畏敬の念を抱くのは当然だと思います。
それほど、人間にはどうしようもないくらいのスケールがありますね。
6番目の拝所、「チョウノハナ」。
この三角岩の地下には、金の勾玉が埋まっていたこともあるようです。
それだけ、ここが崇高な場所ということを示しています。
三庫理の遥か向こう側には、神の島、久高島が見える。
神々に囲まれて、琉球王国の人たちは何を祈ったんだろうか。
さいごに
斎場御嶽の知識については、全てガイドさんが教えてくれました。
約1時間のツアーでしたが、自分だけで回るよりも濃密だったなあ。
一方で、琉球に根付く聖地に、軽々と足を踏み入れて良いものかとも思ってしまった。
聖地のことを理解して、わきまえて訪れないといけない。
そんな空気の場所でした。