超久しぶりに、西村京太郎の十津川警部シリーズを読みました。
小学生の頃から推理小説が大好きで、ずっと西村京太郎の十津川警部シリーズを読んでいたんです。
特急を乗り継いでアリバイを作る犯人と、それを解決する十津川警部と亀井刑事のコンビのせめぎ合いが大好きで、ほとんど全てのシリーズを読破したし、テレビ化されたドラマも観るくらい。
けど、大人になってからは東野圭吾とか、宮部みゆきなんかが出てきて、西村京太郎作品とはずっと離れることに。
つい一昨日、本屋に立ち寄ったら見つけてしまったんです。
ぼくの第2の故郷である広島を舞台に、十津川警部が活躍するなんて、今までなかった展開。地方のローカル線、しかも路面電車にスポットライトを当てるという。
懐かしすぎて、つい買ってしまいました!
1日で読めちゃったので、感じたことを。
目次
西村京太郎さんは、なんと87歳で現役作家!!
まずびっくりしたのが、著者プロフィール。
西村京太郎さんは1930年生まれ。ということは現在87歳ってことになる…!
その年齢で現役作家を続けているがすごい。しかも、こういう地方路線を舞台にする場合、取材旅行なんかもあるはず(多分)。
調べてみると、十津川警部シリーズだけで40年書き続けている。その継続性と発想力、すごい!
広電の説明が事細かに書いてあるのが嬉しい!
最初の章に、広島市と広電の歴史が書かれているのが良いですね。
広電は、日本で一番成功している路面電車らしい。会社も黒字だし、車やJRとの差別化もできているんだとか。
これを読んで、広電の見る目が変わったね。
広島電鉄が舞台だと、アリバイトリックどうなるの?
読んでいた十津川警部シリーズは、長距離特急を舞台にしたものが多かった。
犯人が寝台特急なんかに乗って殺人を犯して、他の列車に乗ってアリバイ作りをする。それを十津川警部が解決するという、定番のストーリーだ。
でも今回は、広島の路面電車、広電が題材になっている。
広電を使って、どうやって事件が起こすんだろう?と思って読み進めたけど、さすがにアリバイトリックではなかったね(ネタバレになるのでこれ以上は書かない)。
それでも、自分が知っている街で十津川警部が活躍するというだけで、ワクワク読み進めることができた。
さすがベテラン推理小説作家、どんどん人が死んじゃう
久しぶりに読んで気づいたのは、どんどん人が殺されることだ。ちょっと出てきた登場人物が、次の日には殺されている。
そのくだりを読んで、ずっと以前に読んだシリーズもその傾向だったことを思い出した。
ちょっとリアル感に欠けるストーリーだけど、昔の推理小説はこんな感じだったなぁ。山村美紗作品なんかも。
まとめ
最後の方は、オチもあんまりなく終わった感じ。さすがに87歳のおじいちゃんだと、細かなプロットは書けないよね。
でも、それで良いと思う。
西村京太郎らしさはまだまだあったし、十津川警部の元気な姿を感じられて、読み終わって楽しかった。
小4の娘も読みたがってるから、読ませてあげよう。