会社で午後休をいただいて、司馬遼太郎記念館に行ってきました!
司馬遼太郎作品が大好きなぼくにとっては、至福の時間になりました。
この大人の社会見学、興奮が冷める前にまとめておこう!
目次
司馬遼太郎記念館(東大阪市)に行ってきました – ファンなら必ず訪れておきたい聖地
司馬遼太郎作品との出会い
司馬遼太郎作品と出会ったのは、大学時代にアメリカ留学をしていたころ。その時に出会った日本人留学生が持っていた、『燃えよ剣』を貸してもらって読んだのがきっかけだ。
そこからガッツリはまって、『竜馬がゆく』、『坂の上の雲』、『功名が辻』、『太閤記』、『世に棲む日々』、『峠』…、などなど、幾度も読み返していた。
特に幕末ものや、明治時代の開明期の小説を読むと、日本を良くしたいと、志を持って生きていた日本人に心が動かされた。
まさにぼくの人生のバイブルである。
司馬遼太郎記念館は深い緑の中に
司馬遼太郎記念館は、大阪府東大阪市にあります。司馬先生が生前住んでいた邸宅を改装して記念館が立っています。
記念館を建てたのは、これまた大阪が生んだ世界の建築家、安藤忠雄さん。
世界的な文豪に、世界的な建築家がコラボした記念館。それだけでも見ごたえがありそうです。
▲記念館は、近鉄奈良線の河内小阪駅から徒歩で約10分程度。
なんというか、すごく落ち着いた大阪の下町と言う感じです。ここにずっと司馬先生は住んでいたんだなぁ。
▲住宅街の中なので、細い道を歩きます。所々標識が案内してくれます。
▲到着しました。森のようにたくさんの木が生い茂っています。中が見えないですね。
▲表札にも司馬遼太郎と書かれています。これはご本人の直筆ですね。ちなみに本名は福田さんといい、司馬遼太郎はペンネームです。
▲この時期はちょうど企画展がやっています。代表作の1つ『街道をゆく』です。
まだ読んだことないなぁ。
▲券売機で入場券を買って中に入ります。入場券は大人500円。
外国人も何人か来ていて驚きました。外国でも司馬遼太郎作品は翻訳されているのかな?
▲こちらは敷地内のマップです。邸宅のお庭を通って記念館まで歩くようです。
▲途中、司馬先生の書斎が見えてきます。
▲奥の方には全部で約6万冊と言われる蔵書の一部が展示されています。これを文献として見ながらあれだけの重厚感のある小説をリアルに描いていたんですね。
どんな風に構想を練っていたのか、気になります。
▲庭を進むと記念館が見えてきました。木が生い茂っているので全貌は見えません。
▲通路がアーチになっていて、奥の方が見えないつくり。建物がコンクリートの打ちっぱなしなのも安藤建築の特徴かな。愛媛で行った『坂の上の雲ミュージアム』に雰囲気が似ています。
蔵書、自筆原稿に囲まれて、司馬ワールドに浸りきる
館内では写真撮影が許されていないので、ここからは文章でお伝えしよう。
司馬遼太郎の持っていた蔵書は約6万冊といわれるが、吹き抜けの壁全体に蔵書がずらりと並んでいるのは壮観だった。
収集していた本は多岐にわたっていて、覚えているだけでも、動物学、日本全国地名図鑑、哲学、海外文学など。鉄の歴史、なんてものもあったなあ。
一番感動したのは彼の手書きの原稿だ。当時新聞で連載していた『竜馬がゆく』の最終回の原稿が飾ってある。何度も何度も書き直した後があった。
どういう思いでこの物語を終わらせようとしたのか、しばらく思いを馳せていた。
また、『坂の上の雲』の原稿も展示されてあった。こちらは物語の冒頭部分。
この書き出しから、どこまで物語を膨らまそうとしていたのか?どんなイメージが見えていたのか、想像するとすごく楽しい。
司馬遼太郎作品が購入できる
▲記念館には本の販売コーナーもあり、すべての作品を購入することができる。
記念館で初めて知った本、読んでみたくなったら買って帰れるのは嬉しい。
今回は5冊も買っちゃいました…。ずっと読みたい本だったし、夏休みの課題図書ということで。
司馬遼太郎記念館での売り上げランキング、というものが紹介されていたので、これは別途記事にします。
まとめ
ずっと行きたかったところに、念願叶って訪問できた。何時間いても飽きることはないなぁ。
これまでは小説ばかりだったけど、彼のエッセイや対談集にも興味がでてきた。
夏休みはガッツリ読んでみよう!