5月21日(日)に大阪で読書会に参加してきました。
献本読書会という、いつもと趣向が違う学びの機会でした。
忘れないうちに、振り返っておきましょう!
目次
『謙虚なコンサルティング』エドガー・シャイン著 – 献本読書会(大阪)に参加してきました!
献本読書会とは
レゾナンスリーディング開発者である渡邊康弘さん主催で、エドガー・シャイン博士の最新刊、『謙虚なコンサルティング』が課題本。
『読書会や勉強会、ブログ執筆など、この素晴らしい本を活用していただける方向け』の、出版記念献本読書会だったのです。完全なクローズの会ですね。
エドガー・シャイン博士とは
エドガー・シャイン博士は、組織開発研究・キャリア研究(個人の働き方)の第1人者。
そして、89歳という年齢で、バリバリ現役で活動されているという。
その世界では伝説のような人物だとか。
日本語訳されている著書もたくさんあります。
『謙虚なコンサルティング』は、監訳者が日本のキャリア研究の第一人者、金井壽宏教授なので、日本人の僕らにとってもわかりやすい表現で書かれています。
翻訳本にありがちなギクシャクした文体ではないので、頭にスーッと入ってきますよ。
『謙虚なコンサルティング』は、コンサルタントのための本ではなく、誰でもに役に立つ本
さて、『謙虚なコンサルティング』とは一体どんな本なのでしょう。
まず、勘違いしちゃいけないので最初に言っておきます。この本は、世間一般に『コンサルタント』と言われる人たち向けではないのです。
コンサルティングって、特別な知識やスキルを持った専門家が、上から目線で答えを出してあげているイメージがありますよね。
「診断」とか、「分析」とか、そういった理詰めの言葉がぴったりの表現として浮かんできます。
しかしこの本では、コンサルティングを「支援」と言う言葉で表現しています。
クライアント自身が、納得感のある答えを自ら探っていけるよう支援することが最も大切であるというわけです。
こういうアプローチなら、専門的なコンサルタントにならなくたって、誰にでも相手の役に立つことできますよね。
そう、この本は、家族や友人、会社の同僚など、誰かに相談されたときに相手が自ら答えを見いだす支援ができるようになる本なのです。
支援に必要な、3つのC
相手の心に眠っている答えを引き出すためには、どういう姿勢であるべきなのでしょう?
それが『3つのC』で表現されています。
- Commitment (力になりたいと言う積極的な気持ち)
- Caring (相手への思いやり)
- Curiosity (相手のことを思う好奇心)
支援というのは、支援される人が自ら立ち上がろうとするときに、手を差し伸べて一緒にいてあげること。
なんだかコーチングの手法に似てるなぁと感じました。
何か問題を解決するにあたって、一方が悩みを持ち、もう片方がアドバイスを与える、と言う一方通行な関係ではもはや成り立たないと言う事でしょう。
自分ではなく、相手が答えを見出す「問い方と聴き方」
そして肝心の答えを見いだすときに、どのような聴き方をすればいいのかも紹介されています。
- 概念に関する質問
- 感情に関する質問
- 行動に関する質問
本の中では、25のケーススタディが紹介されているんですが、「問い方と聴き方」で、相手がどのように答えを見出していくかが、手に取るようにわかります。
まとめ
あっという間の3時間。読書会の中でぼくが読み取ったのはこれくらいでしたが、読み進めるほどに深い気づきが得られると思いました。
久しぶりに、何度も読み返したくなる本です。
まずは会社でチームメンバーにもっと深く寄り添って、コミュニケーションをとっていきたいと再確認させてくれました。
あ、もちろん家族も、ですね!