10月末に発売になったばかりの新書『LIFE SHIFT – 100年時代の人生戦略』を読みました。
学ぶべきポイントがぎっしり詰まっていて、未来に向かって自分はどう生きていけば良いのかの大きなヒントを与えてくれる本でした。
人生が100年続く社会になった今、どういう生き方に変化していくのか?
そして、生涯現役でいるために、今身につけておくべきものは何か?
何回かに分けて、探っていきます!
目次
100年生きなければいけない時代に突入
国民の平均寿命が最も長い国の一つである日本。
現在でも100歳以上の人は6万1,000人以上存在し、2015年までには100万人を突破する見込みだそうです。
自分が100歳まで生きるってこと、想像したことありますか?
ぼくは正直全くイメージしていなかったです。100歳まで生きるとしたら、まだ62年もあるんですよ!
でも、このような「100年ライフ」が普通になってくるのであれば、当然生き方や働き方に変化が現れてきます。
20世紀型の生き方からの脱却
ぼくの父は69歳。いわゆる団塊世代です。
高度成長期やバブル期など、20世紀をたくましく生きてきました。
この時代に生きた人たちの人生の流れは、次の3つのステージで構成されています。
20世紀には、人生を3つのステージにわける考え方が定着した。教育のステージ、仕事のステージ、そして引退のステージである。(P.20)
当時は人生80年が平均寿命でしたから、教育 → 仕事 → 引退(余生)と人生を進めた時に、最後のステージは約20年で完了だったんですよね。
なので、一心不乱に仕事に打ち込んで余生を送る、という考え方で問題なかった。
でもぼくらの時代の寿命を考えると、65歳に定年退職してもそこから35年間も何するのって感じですよね・・・。
このように、人生を100年スパンで考えてしまうと、3つのステージで考えることが時代に合わなくなってきているのです。
21世紀の生き方 – マルチステージ化
著者のリンダ・グラットンは、21世紀の生き方・キャリア形成について「マルチステージの人生」を送ることになると記しています。
3ステージの人生に代わって登場するのがマルチステージの人生だ。たとえば、生涯に二つ、もしくは三つのキャリアをもつようになる。(P.25)
その時の状況に応じて、自分を作り変えていく。
それも、一つの専門性だけで勝負するのではなく、全く違う種類のスキルを磨いた方が良いということ。
ブログ=文章術、なんかはキャリアにつながるんじゃないかな。
マルチステージの人生が普通になれば、私たちは人生で多くの移行を経験するようになる。3ステージの人生では、大きな移行は2回だけだ。教育から仕事へ、そして仕事から引退への2回である。しかし、人生のステージが増えれば、移行の機会も増える。
(中略)マルチステージ化する長い人生の恩恵を最大化するためには、上手に移行を重ねることが避けて通れない。柔軟性を持ち、新しい知識を獲得し、新しい思考様式を模索し、新しい視点で世界を見て、力の所在の変化に対応し、ときには古い友人を手放して新しい人的ネットワークを築く必要がある。(P.26)
平たく言えば、一つの会社だけで通用する人材じゃなくて、どこの組織でも、または個人であっても活躍できる人材になったほうが良いですよ、ということですね。
今からできる時間の過ごし方
それを踏まえて、ぼくたちは仕事でも仕事以外でも自分磨きをしなければならないということ。
自由な時間をどう使うか。
レクリエーション(娯楽)からリ・クリエーション(再創造)にシフトして、今から自分磨きをしていこうね、と著者は勧めているんです。
まとめ
ふう。
一記事でまとめるのは膨大な量になってしまうので、連載形式で書いていきたいと思います。
また、2014年にリンダ・グラットンと糸井重里が対談している記事を見つけました。とっても興味深いのでこちらも参考にしてみてください!