人生で一番大きな買い物といえば、家ですよね。結婚して子どもができたくらいで、持ち家にするか賃貸を続けるかを悩み始めるのではないでしょうか。
我が家は10年前に二世帯住宅を建てて、ずっと同じ地域で住んでいます。
先日、ブロガー仲間のてらっちが、『買わない派』の意見をブログに書いていました。
【てらっちのブログ】どうして家を買わないんですか?の質問に全力で答えてみた
そう、持ち家にするのって結構デメリットが多いんです。転勤・転職で住む場所を変えるのが難しいし、子ども部屋を作っても、大人になったら家を出るからスペースが余っちゃう。
これから人口が減る日本では、家が余る時代に突入し、空き家率が30%くらいになるという統計もあるし、『家なんて買わないほうがいいかも…』と考える人がこれから増えてきそう。
そんななか、家を建てて10年経ったぼくたち家族にとって、持ち家にして良かったことを考えてみました。
目次
家を買って10年目。それでも持ち家でよかったと感じる理由 – キーワードは故郷
子どもたちにとって『故郷』ができた
ぼくたちが家を買う時に大切にしたのは、ワイフの意見でした。
彼女は何度か引っ越しを経験していて、小学校の6年間と中学・高校の6年間を全く別の地域で過ごしています。
別の家で過ごせたことは楽しかったけれど、どちらの年数も、故郷と呼ぶには中途半端な期間。
「実家は両親が住んでいるところだけど、自分の故郷がどこかと聞かれたら迷っちゃう。もしかしたら、どちらでもないかもしれない。」
だから、生まれてくる子どもたちに、故郷を感じられるように整えてあげたかったんです。大きくなって家を出て行って、久しぶりに帰ってきたらホッとするあの感覚です。
子ども部屋の本棚にあるたくさんの本。背の高さを刻んだ柱。夜中まで宿題をした勉強机。
もしくは、幼なじみもそうでしょう。幼稚園・小学校からずっと付き合う近しい存在。
そういったものに触れた時に、何か懐かしいものと繋がりを感じることができるのは、子どもたちにとって大きなことです。
よくドラマなんかで、新天地に旅立つ子どもに「何かあったらすぐ帰ってきていいんだよ。ここがお前の故郷なんだから」と言うシーンがありますよね。
将来、自分を見失いそうになったとき、無条件に優しく包んでくれる拠り所になれる場所を作りたいし、すでにそうなっていると思います。
ぼくの両親にとっては『終の住処』
我が家は二世帯住宅です。ぼくの父母が北海道で定年退職になったのを機に、元々住んでいた関西に家を建て、呼び寄せて一緒に暮らしています(この決断を快諾してくれたワイフには一生感謝!)。
慣れ親しんだ関西に帰ってきた両親は、ご近所のご縁にも恵まれて楽しく過ごしているし、まだ仕事も頑張ってます。
子どもたちにとっても、おじいちゃん、おばあちゃんが一緒に住んでいて楽しいみたい(おやつとか無条件でくれるしね)。
両親にとっては、ここが終の住処になる。まだまだ長い期間があるけど、いざという時も一緒にいてあげられる環境になった。
こういう在り方ができるのも、持ち家ならではでしょう。
じっくり住むことで、地域との関わりが深くなる
我が家を建てた地域は、昔ながらの住宅街。マンションよりも戸建ての割合が多い。賃貸物件はないので、隣近所がコロコロ変わることはありません。
そんな環境だからか、周りの人たちもじっくりと腰を落ち着けて生活している人が多いと感じます。そんな静かで落ち着いた空気感が、ぼくら家族には合っているようです。
そんな風にどっしりと住みだしてから、俄然その地域への興味や愛着が湧きだしたんです。
地域のお祭り、地区対抗の運動会なんかは地域全体が盛り上がります。もちろん家族総出で参加します。
また、ワイフは幼稚園のPTA会長も務めたこともあり、幼稚園の先生達と深い結びつきができました。息子がサッカーチームに入ることで、ぼくも他の保護者との繋がりが増えてきました。
地域と関わることで、愛着が湧いて自分の故郷になってくるのを実感しています。
まとめ
賃貸vs持ち家という比較をすれば、金銭的には賃貸の方がリスクが低いでしょう。人口の流動性が高まる時代に、フットワーク軽く移り住めないのは持ち家のデメリットかも知れない。
ただ、『じっくり腰を落ち着けて住み、地域に根ざして故郷を作る』というぼくたち家族の考え方、ライフスタイルには合致しています。
家を建てることで得られる、人と地域との様々な結びつきこそ、ぼくらが大切にしているものだと再確認できました。
あ、もちろん、『人を呼んでパーティしても迷惑をかけない』とか、『自分たちで間取りを決められる』とか、直接的なメリットもあります!
そのあたりは、『家を買ったらこうなった!』というブログにとても上手くまとめられていますよ!