先週の沖縄出張の体験談を続けます。いやぁ、ここはディープ過ぎました…。
おそらく、訪れた方によって評価が真っ二つになるであろうお店に行ってきました。
しかも、山羊料理のお店です…!まったく想像つかないよね…。
沖縄では、山羊肉は最高の滋養食として重宝されていて、昔からお祝い事の時に、特別に食べる料理なんだとか。
地元の人に、山羊肉食べに行くことを伝えると、沖縄でも好き嫌いが真っ二つに分かれるそうで。
それは体験しとかないといけないでしょう!
ということで、さっそく紹介します!
目次
入るのに勇気が必要な店構え
山羊料理 さかえは、国際通りの外れの牧志駅近くにあります。
竜宮通りという路地には、屋台村なんかもあって比較的新しい小さな店が盛り上がっている感じ。
そんななか、いかにも昔ながらの建物が今回のお店でした。
いやぁ、入るのに勇気がいりそうなお店です!
あ、今回は予約をして行きました。かなり人気なので、当日フラッと立ち寄っても入店できないかも。
お店のなかはこんな感じ。カウンターと、奥に2箇所ほど小さな座敷が。
かなりこじんまりしたお店です。
カウンターのなかでは、とっても陽気なねえねーが、一人だけで切り盛りしてます。
「ごめんねぇー!今日は相方が休みだからね〜!」
とすんごい元気な声で、めっちゃバタバタしながらお料理を作っています。
そして、店内にはなんとも言えない香りがただよってます。なんとなく…、ケモノの香り(笑)。
ぼくは興味が勝ったのでそこまで気にならなかったけど、人を選びますね〜。
さて、お品書きです。
お目当ての山羊料理は、『山羊汁』、『山羊いため』、『山羊焼き』、『山羊さしみ』などなど。
どれもイメージがつかない…。
仕入れの状況によっては出せないものもあるようで、『羊の玉ちゃん』はありませんでした。
え?玉ちゃん?
そりゃあ、アレに決まってますやん!
永年の経営を讃えた表彰状もありました。
なんと、このお店はこの場所で約50年続いているんだそうです!
沖縄の移り変わりを見続けてきたんですね。
まずはオリオンビールで乾杯!
このビール、氷水を入れた炊飯ジャーで冷やされてました(笑)。
いい感じに冷えてて美味い。
新鮮な山羊だから美味い!
さあ、出てきました山羊のさしみです!
おぉ…、なんか…、まさに肉って感じだ。脂身が外側に張り付いてて、見た目はミミガーに似てるかな?
色つやがかなり良くて、それもそのはず、その日の午前中まで生きていたとっても新鮮なお肉なんです。
南城市の大里というところから仕入れているそう。
酢醤油につけて、しょうが、生にんにくを乗せていただきます…!
クニュクニュのした食感で歯ごたえがあります。
なんだろう、ジンギスカンで食べた羊肉と少し似ているような…。
びっくりしたのは、驚くほど臭みがないこと!実は相当覚悟してたんですが、後味が少しケモノっぽい風味かな。
新鮮なお肉なので、臭みがまだ出てないそうです。
ちなみに、山羊肉はかなり高額になっていて、1kgあたり10,000円近くする時もあるとか。
お次は山羊焼きです!
カウンターでねえねが作ってくれます。
山羊焼きは、シンプルに塩こしょうで味付け。山羊炒めは生姜焼きにするそうです。
さあ出てきました!一緒に混ざっているのはよもぎ(フーチバ)です。
よもぎは、臭み消しとして山羊肉と一緒に食べることが多いそうです。
食べてみると…。
おお、普通に美味しいよ!食べやすい。
塩こしょうで味付けされているぶん、あっさりした味わいです。
一緒に食べるよもぎがアクセントとして、口の中をすっきりさせてくれます。
刺身より断然こっちのほうが好きだ!
山羊料理以外も美味しいよ
楽しくなって、ねえねと一緒に話していたら、他の料理もいろいろ出してもらえました。
「他のお客さんに作ったゆし豆腐食べてみて〜!豆腐になる前の豆腐だから〜」
うっすら塩味なので、このまま食べて美味い!
「サラダも作ったから味見用ね〜」
お漬け物のようなサラダも美味しかったし…、
ゴーヤーチャンプルーも最高!
実は豚肉を入れてないんだけど、ニンニクを炒めたあとにゴーヤと豆腐を炒めてるから味がしっかりしてる。
ゴーヤーの風味を損なわないから、むしろ肉なしのほうが良いかも!
これはヘチマの炒めもの。
炒めてるのに、水分が全然逃げてなくてプルンプルンでした!
生姜醤油でいただくと、お酒がどんどん進んじゃう!
飲ませてもらった43度の泡盛古酒(クースー)。甕に入ってて、ひしゃくで注いでくれます。
シーサーがちょこんと座ったおちょこが可愛いね〜。
まとめ
結局閉店まで長居させてもらいました。
料理や山羊なんかについて、ねえねがたくさん語ってくれてとっても楽しく、大満足でした。
ただ、このお店は好き嫌いが別れますねぇ。
まず、運営がカオスです(笑)。お会計するときも、ねえねが『じゃあ一緒に何食べたか思い出そうか〜』とか言って計算するんですが、ホントに適当なんです!
もう豪快で笑けてきて、ほんと楽しかった。
あとは、ねえねが1人の時は料理が出てくるまでかなり待つ覚悟が必要ですね。
ぼくはこういう雰囲気大好きなので、また沖縄に来たら帰ってきたいお店です!